ワークインプログレス第一弾
記憶とプライドに釣り上げられた宙ぶらりんな4人の人間
曖昧なまま即興的な駆け引きが生じ……
不条理演劇の金字塔『NO MAN’S LAND』の新訳テキストをお披露目!
日程
2024年
12月20日(金)19:00〜
12月21日(土)17:00〜
※受付開始・開場は各20分前
※各回上演後に出演者+朝比奈竜生によるトークあり
※途中10分の休憩あり。上演時間は休憩含め2時間程度を予定。
会場
おぐセンター 2階
東京都荒川区西尾久2丁目31−1
都電荒川線「小台」駅より徒歩5分
JR「尾久」駅より徒歩10分
JR「田端」駅より徒歩17分
チケット
予約:1,000円
レビュー割 500円
当日:1,500円
劇作
ハロルド・ピンター(Harold Pinter)
翻訳
朝比奈竜生
出演
秋場清之 島村和秀 椙田航平 丹野武蔵
製作・主催
Oxymoron Theatre Club
新訳『NO MAN’S LAND』リーディングとは?
新訳『NO MAN’S LAND』リーディングとは、来春に予定しているOxymoron Theatre Club(以下、OTC)本公演で使用する新訳テキストの披露とクリエーションメンバーがテキストとコラボレーションするための第一歩を鑑賞者と共に経験するローンチ企画です。
『誰もいない国』の邦題で喜志哲雄氏が翻訳し1988年に日本で初演された英劇作家ハロルド・ピンター(Harold Pinter)の本戯曲を、異端の翻訳家 朝比奈竜生氏が新たに訳出。本戯曲の新訳が世に出るのはおそらく初めてのことだと思います(島村調べ)。新たなコトバの投射によって「記憶」や「現存」「罪」と……、どんな不条理な揺らぎが表出されるでしょう。
俳優たちの声によって立ち上がる新訳『NO MAN`S LAND』を体験する、OTC初の主催リーディング。 お楽しみに!(島村和秀)。
「NO MAN’S LAND」あらすじ
ノー・マンズ・ランドでは、決して確信することはできない。何もかも見かけ通りではない。
舞台はロンドン北部・ハムステッドにあるハースト宅の大広間。ハーストは酒場で知り合ったスプーナーを招き、スコッチ、ウォッカを飲み明かす。寡黙なハーストに対して、喋り倒すスプーナー。夜が更けても埋まらない溝はなんだろう? さらに2人の若者がやってきて冷めた宴はあらぬ方向へアップアップする。 〈意味わからないのに、わかる〉のアクロバティックが現実と虚実を統合する。つまり、それは、なに?
作家プロフィール
ハロルド・ピンター(Harold Pinter)
1930年、ロンドン生まれ。1957年、戯曲『部屋』で劇作家デビュー。同年に『誕生日パーティ』『料理昇降機』を発表。恐怖とユーモアを織り交ぜた独自の不条理は、その名を冠してピンタレスクと呼ばれる。他の代表戯曲に『誰もいない国』(74)『灰から灰へ』(96)のほか、ラジオ・テレビドラマ、映画の世界でも活躍。2005 年ノーベル文学賞受賞。2008年12月24日、78歳で逝去。
出演者プロフィール
秋場清之(アキバセイジ)
20代の頃、アートカンパニー情熱のフラミンゴで演劇、映像、ラップ、ダンスなど様々なジャンルの作品を制作、出演で参加。2020年、豊岡江原河畔劇場で開催された演劇人コンクールで別役実の「受付」を上演したことを機に、虚空との交感を大切にしつつ、軽やかに舞台を遊べる身体を目指す。
主な出演作
2020年 情熱のフラミンゴ『ちょっとまって』(作/演出・島村和秀)
2022年 情熱のフラミンゴ『ドキドキしていた』(作/演出・島村和秀)
2023年 鳥公園「ヨブ呼んでるよ -Hey God, Job’s calling you!-」(作・西尾佳織/演出・三浦雨林)
2024年 隣屋「see you soon」(作・三浦雨林/演出・カゲヤマ気象台)
島村和秀(シマムラカズヒデ)
1988年さいたま市出身。多摩美術大学で演劇を学ぶ。15年に演劇集団「情熱のフラミンゴ」を旗揚げ(22年まで同劇団の脚本・演出を務める)。24年に演劇ユニット「Oxymoron Theatre Club」を立ち上げる。舞台芸術を相反する事象を統合する社会実験であると考え、詩(言葉)とスポーツ(選択)の掛け合いをドラマツルギーに創作する。
主な出演作
2019年 明後日ホームルーム「業者を待ちながら」(作/演出・森岡龍)
2024年 谷田部企画「そんなハナシcolors」(作/演出・島村和秀)
丹野武蔵(タンノムサシ)
2020年多摩美術大学卒業。大学入学時より上演芸術に関わり始める。
幼少時から続けていた水泳、エレクトーン・ギターなど体の中にある技術や経験を活かし、演技ダンス音楽など様々な表現方法を横断しながら、現在も上演・上映芸術に携わっている。
主な出演作
2019年 東京芸術祭2019 野外劇『吾輩は猫である』(脚本/演出・ノゾエ征爾)
2022年 シラカン 『マがあく』(作/演出・西岳)
2022年 東京芸術際2022 野外劇『嵐が丘』(演出・小野寺修二)
2024年 カンパニーデラシネラ 『the sun』(演出・小野寺修二)
椙田 航平(スギタコウヘイ)
2023年四国学院大学(香川) 身体表現と舞台芸術メジャーを卒業。
卒業後、東京で小劇場を中心にフリーの俳優として活動。朝から夕方までは世田谷区の清掃職員として働き、その後は俳優として活動している。上京して間もないので、養成所やワークショップに通いつつ自分の活動スタイルやネットワークを構築中。年間約100本の映画を鑑賞し、9月からは熱帯魚と同居中。
主な出演作
2023年 片隅企画『壁-その先にある曠野 その果てにある都市-』(演出・大瀬戸政宗)
2024年 トレモロ『Port.-見えない町の話をしよう-』(演出・早坂彩)
2024年 ヒミツミ『熊野』『班女』(演出・坂本樹)
2024年 山口ちはるプロデュース『東京と歩む2024』(演出・山口ちはる)
翻訳者プロフィール
朝比奈竜生(あさひな・りゅうせい)
ドラマトゥルク志望。
主な作品歴
アクターズ・コース2021年度公演『かもめ』(翻訳)
紙しばい『はなしかけてもいいですか?』(企画・文:朝比奈竜生 絵:うしお鶏)
城山羊の会『萎れた花の弁明』(出演)
ワワフラミンゴ「春のたのしみ」(出演)